*随時更新しております。2017.07.10UP •修理過程はblogにて掲載があります。
HERMES エヴリンのショルダーベルト製作
HERMES エヴリンのシュルダーベルト製作
付属のショルダーベルトが、長さ調節できないモデルの場合に
ご依頼頂くことが多いようです。
長さ調節できるベルトへ、仕様変更する場合に方法は2通りあります。
もともとベルト両端エンド部分に付いているレザーパーツと金具を
再利用して製作する場合。
または、オリジナルベルトはそのまま残しておき、
新しく全て製作する方法(参考画像はすべて新しく製作した事例となります)
この場合は、金具は画像の仕様となります。
レザー部分のパーツにつきましては、なるべく本体と似ているもので製作となります。
長さ調節できる仕様の参考としまして、
ベストの長さ 90cmの場合/最長は130cm(最短75cm)となります
*ベストの長さとは一番使用する長さになります。
この状態で、両側にある長さ調節金具が同じ高さで揃うように設定します。
または、長さ固定ベルト仕様で、ご希望の長さで製作することも可能です。
ベルトカラーですが、ブラック/ダークブラウン/ベージュから選択可能です。
他のカラーのつきましてはお問合せ下さい。
なお、ベージュのみベルト幅は38mmまでとなります(通常は50mm幅)
詳細製作BLOG記事はこちら
マジックテープからマグネット仕様に変更する
会社で開閉する際に、べりべりと五月蝿いので静かなマグネット仕様に変更。
ファスナーを取り付ける
今回は費用の都合上、内装をばらさずにファスナーを取り付ける為、取り付け範囲に制約が生じます。
内装にポケットなどがありますので、それを使用できるよう考慮しておりますので、
ファスナーの両端には、若干隙間があいております。(お客様ご了承の上)
リュックのサイドストラップ留めを付ける
TUMIのリュックですが、サイドストラップを留めるパーツがなく背負い難いということでパーツ作成。
ストラップはすでにお持ちだということなので、パーツのみの作成となります。
TUMIのリュックでもともと付いているものがありますので、それを参考に致しました。
仕立て直し•リメイク
娘さんの初任給で贈られたという鞄、どうしても直されたいということでした。
上側の革の傷みが酷く、またファスナーとの縫製部分が裂けておりましたので、
痛んでいる上側を10cmほどカットしまして縦に縮め、新たにファスナーを取付けました。
下側角部分も穴が開いていますので、革の補強パーツで飾りました。
リメイクの場合は、手間がかなり掛かる為、鞄を新たに買うぐらいの費用が
掛かってしまいます。
しかし、こういった品の場合は、金額には変えられないということですね。
箱状になっている構造で使い難いので、トートバックタイプに変更希望。
すでにお客様にて上部がカットされておりましたので、ちょっと難しくなります。
ご依頼頂く場合は、手を入れずにお願い致します(お断りする場合もあります)。
正確にカットされていなかったり、カットしてしまうと不味い部分等もあったりしますので…。
ショルダーベルトを持ち手に使いまわしまして、なんとかまとまりました。
コキカンなどのパーツ交換
左側事例
ショルダーベルトの長さ調整に使われるパーツをコキカンといいます。
プラスチックでできたものが割れてしまい交換でしたので、再度割れないように金具を仕様しました。
右側事例
リュックや留パーツに使われるもの(呼び名不明)
三つ又部分の両側が折れてしまっていますので、新たに交換しました。
ストラップの交換
鞄のストラップが劣化してしまい千切れかけてきています。ギボシ使用なので開閉の度に
穴付近に負荷が掛かります。
オリジナルが一枚革でしたので交換の際は、補強心材をはさみ、裏に革を張り合わせ強度を
保たせて作成しました。張り合わせたので新たにステッチ部分が追加しています。
ベルトなどの剥がれ
ベルト状のものが剥がれてきた場合は、接着しても再び剥がれますので、
作り替えが可能なものは新たに作成し、縫製で解決できるものは、フチを縫製いたします。
内装の交換
内装の合皮が劣化によりボロボロ、ベトベト…。お客様とのご相談の上、モカ色のキャンバス生地に交換。
因に合皮素材は、だいたい〜5年の期間が経過すれば必ず劣化します。
劣化によりボロボロに。新しくキャンバス生地に交換し、その他コバの処理、補色、ほつれ修理、
ジャンパーホックの取り付けでマチの調節を可能に。
角に穴が開いた補修
DAKOTAの鞄の角の穴開きの補修になります。
鞄の宿命といえる角の擦れによる穴あきです。地面に置いた際に、自転車のかごに入れた際に、
持ち歩いて自然と擦れるなどなど、この部分はおのずと擦れてしまう所です。
修繕方法の一つとしては、穴が開いている部分より内側で縫製します。
結果、今回は縫い割る位置が後退しましたので、若干、鞄の底辺のマチが増えたようになります。
他の方法としては、角部分に新たにパーツを宛てがい穴を隠してしまうなどが考えられます。
鞄のデザインや構造、費用などによりご相談させて頂きます。
Diorのショルダーバックの補修となります。
ベルトの裂けと補色と角の部分の擦れ補修のフルコースといった模様です。
角の擦れは、革を宛てがって補修し、ベルトの部分は新たなものに交換を行いました。
革の部分の褪せは補色を行い、潤いを与えております。
J&M Davidson のハラコの角補修。
毛が擦れてなくなっていますので、革で角を飾り補修。
鞄の角は擦れる宿命ですが、生地の場合は素材により傷みが早くなります。
ですので、今回のように革を宛てる事で強度は増すようになります。
この場合、口の部分を分解し、表素材にのみ縫製することも出来ますが、
分解してから再度組み立てる行程が増えますので、その分、費用は高くなります。
通常は、内装の角部分を一緒に縫製することになりますので、
内側にも縫い目が見えるようになります。
がま口の内装交換
薄手の綿生地がほつれてボロボロに。革で作り直しを行う。
縫い合わせ補修
本体と同じヌメ革でパイピングを作り、元の状態に近いように縫い合わせました。
持ち手の作成 • 調節
長年の使用により、革が炭化してきております。
経年変化した本体と合うような革で作り替えとなりました。
部分的に厚みを増し、耐久性を高めております。
TUMIの持ち手交換
TUMIの持ち手部分の交換。
革がボロボロになってしまっておりますので、作り直しになります。
また、肩当て部分の合皮も劣化しておりましたので交換致しました。
肩当て部分の交換。
TUMIのこのタイプはこの部分の裏面が合皮のようですので、経過とともに劣化、擦切れしてしまいます。
交換する場合は、革で作成致します。
手提げの長さから、肩掛けできる長さに持ち手の作り替えとなります。
肩が凝り易いということですので、持ち手にスポンジ芯を用いたり、弾力がある丸芯を用いたりしています。
右側の鞄には、口部分にマグネット留め金具を新たに取り付けております。
COACHの持ち手の長さ調整
COACHの持ち手の調整。38cmを55cmに延長いたしました。
COACH ショルダーベルトに仕様変更。
鳩目金具の形状が少しだけ異なりますが、あとはオリジナルと分からない仕上りです。
COACHの鞄は、持ち手やショルダーベルトの長さは、外国人サイズ規格のようで、
持ち手にしてもやや長く、かといってショルダーとしては使えないというなんとも中途半端な長さのようです。
今回も20cmカットとなりました。この場合の修繕方法は、鞄の付根を解き長さを詰めて
おりますので、見た目には影響がなく仕上がります。
持ち手の鳩目補強
ナイロンに鳩目を打っているので、徐々にナイロンがほつれ外れてしまっています。
作り直す際は、裏面に革を当て補強をして作り直しました。
LVの持ち手作成
LVの持ち手の作成。同様のヌメ革を用い、オリジナルに則して製作を行います。
メタリックなパープルの合皮が劣化しております。
合皮は、2から3年ぐらいで使っても使わなくても劣化致しますので、
どんどん使い倒してしまった方が良いと思います。
メタリックなパープルの革はありませんので、紫に合う茶色で作り直しました。
MCMの持ち手を縮める
海外で購入されたということで、持ち手の長さが非常に中途半端で使い難いということで25cmカット。
カットし継いだ部分は、互い違いに組み合せ段差がでないようにしています。肩当ても兼ね、革で補強し縫製しました。
また、マチも大きくとられていて嵩張るということで、マチが開かないように縫製希望でしたが、ジャンパーボタンを6個取り付け、マチの有無どちらでも使えるような仕様に決まりました。
GUCCIの持ち手交換
GUCCIの持ち手の作成。接着のみの仕上げなので、使用しているうちに剥がれてきてしまいます。
接着しても剥がれてきますので、今回は作り直しになりました。デザインのバランスも考えエナメル素材の選択になりました。
PRADAの持ち手作成
PRADAのショルダーバックの持ち手作成。張り合わせた裏表革が剥がれてきてしまっています。
長さも使いずらいということですので、採寸を行い、ちょうど良い長さに作り直し。
GOYARDの持ち手交換
*現在、黒色のみの対応となっております。
GOYARDの持ち手作成。ちょうど持ち手と本体の付根部分で千切れてきています。
持ち手の部分は厚みがありしっかりしているのですが、中身は革のような圧縮パルプのような3.0ミリほど
ある心材に0.5ミリほどの革が巻いてある作りになっております。ですので、捻られたりを繰り返すと
心材が千切れてしまいます。そして表面の薄い革では持ち堪えることができません。
また、表面に革を宛てがうような修理では、土台となる心材にステッチを掛けると、その部分から
再度、千切れる場合もあるので作り直しになりました。
作り直す場合は、厚みのある革を使い、尚かつ伸縮に強い心材を挟み込みます。
ハンドステッチなどは、オリジナルに則してお直ししております。
オールドグッチのもろもろ補修
オールドグッチの修繕。30-40年経過しているだけに、負荷がかかるベルトや根革部分は千切れています。
また、本体の部分も革が擦れ、地が出てしまっている部分もあります。
ベルトと根革の作り替えになります、その際には、補強で心材を追加しオリジナルより壊れ難くしています。
また擦れている部分は、補色と保湿ケアでほぼ元通りになりました。
長年の使用で、斑の部分などから裂け始めています。また、サイドの飾りベルトも千切れております。
ちょうどよいクロコを探しましたが、なかなかよいものが見つからなかったので、ご相談の上
牛革での交換となりました。持ち手とサイドの飾りベルトが牛革となることで、クロコと牛革のコンビ
のようなデザインといった感じにまとまりました。
もともと痛んではおりませんでしたが、革のベルトに交換し、雰囲気を変えたいという事。
しっとりとしたオイル革で作成致しました。
オロビアンコの持ち手の芯材が折れてしまっております。
折れた箇所で革が裂けてしまっている場合は、持ち手を作り直す必要があります。
持ち手の仕様より、中で芯材が接着して留っている場合もありますので
その場合も作り直しとなります。
ほか、鞄とに繋ぎ合わさり方や、仕様によっては芯材のみの交換は出来ません。
それぞれ、作業してみないと分からない場合が殆どですので、
修理前に費用は確定できません。
付け根の補修•作成
根側の構造に若干偏りがあるようで、四箇所すべて上側の端から裂けたり、裂け始めたりしております。
すべて作り直しとなりますが、オリジナルと見栄えは変えずに、裏面に芯材等で補強を行い
再度、裂け難い仕様で交換致しました。
LVの場合、ヌメ革の部分が裂けてしまうことが多いようです。原因の一つとしては、長期間の使用とともに、革の油分が抜け、乾燥•硬化していくうちに、可動部分や力が掛かる部分、ステッチの部分から千切れていってしまいます。
補修•作成の際は、加重が掛かる部分には、内側の見えない部分にナイロンなどで補強を施し作成いたします。
LVの修理で一番ご依頼が多いい事例は、根革の裂け、千切れになります。
修繕の場合は、本来一枚の革であったりしますが、それですと革が伸び易かったり、
捻れに弱かったりしますので、補修の際は(見た目に影響がでないような方法で)革を両面貼り合わせたり、
ナイロンで補強を行ったりと、修繕箇所に適した方法で修繕を行っております。
縁取りの交換•補修
角四隅の縁取りの交換と補色。擦切れた部分を切り取り交換、両端の合わさり目は
革を漉いて貼り合わせるので継ぎ目は目立たなく仕上がります。
今回は、合皮の劣化によりボロボロに… 近い色の革に巻き直し補修。
または、他の色や素材に替えることで雰囲気も新たになります。
財布のほつれ修理でしたが、縫製部分は縫い目が全体的に裂けてしまっているので、一周縁取りを
施して縫製し直しを行う。
財布の内装交換
内装が劣化によりボロボロに。かなり薄く漉いた革が使われていたので、
交換する際は、部分的にナイロンで補強を行い、必要十分な厚みと強度の革で補修。
*財布の修繕の際は、修理箇所や縫製の仕方により、ミシンが掛けられない場合が
ありますので、修理が出来ないものがあります。
補色
部分的に色褪せたり、擦れていたりする(全体的な擦れ)場合は、補色可能です。
但し、例えば茶色の鞄を、黒色に全体を塗り替える等は、行っておりません。